Sunao Shader 解説書
シェーダーパラメーター > Shading & Lighting
Shade Mask
オブジェクトが受ける陰影の強さをテクスチャマップで設定する事ができます。テクスチャマップが黒に近くなるほど弱く、白になるほど強く陰影を受けるようになります。
これによってひとつのマテリアル内で違った質感を表現する事ができるようになります。例えばアバターの肌の陰影は弱く、服装は陰影の強いリアルな表現にするといった場合に使うことができます。
Shade Strength
オブジェクトが受ける陰影の強さを設定できます。数値を大きくするとよりリアルな見た目になり、小さくすると陰影がなくなりフラットな見た目になります。
Shade Strengthで設定された値はShade Maskの値と合成されます。
Shade Width (Advanced Settings)
陰影の幅を設定できます。数値を大きくすると影が広い範囲を覆うようになり、小さくすると影が減っていきます。
Shade Gradient (Advanced Settings)
陰影の勾配を設定できます。数値を大きくすると影の境界部分が狭くなり、小さくすると境界部分が広くなっていきます。
Shade Color (Advanced Settings)
陰影の色合いを設定できます。数値を小さくするとリアルな色の影がつき、大きくするとメインテクスチャを元にコントラストを強めたような色になります。
Custom Shade Color (Advanced Settings)
陰影を任意の色に変更できます。有効にするにはアルファ値(A)を0より大きく設定してください。
Enable Toon Shading
トゥーンシェーディングを有効にします。以下のToonを設定する場合はチェックを入れる必要があります。
Toon
トゥーンシェーディングの強さを10段階で設定できます。数値を大きくすると境界線の数が減ってアニメ調に近くなり、小さくすると境界線の数が増えリアル寄りな見た目になります。
この項目を使用するにはEnable Toon Shadingを有効にする必要があります。
Toon Sharpness
トゥーンシェーディングの境界線のぼやけ具合を設定できます。数値を大きくすると境界線がシャープになり、小さくするとぼやけた感じになります。
この項目を使用するにはEnable Toon Shadingを有効にする必要があります。
Lighting Boost Mask
ライティングをどれだけ強く受けるかをテクスチャマップにより設定する事ができます。テクスチャマップの黒の部分は通常と同じライティングを行い、白の部分はライトをより強く受けるようになります。
例えばアバターの目のハイライト部分等に使用すると、疑似的なスペキュラ反射のような表現ができます。
テクスチャマップはフルカラー画像を使用でき、特定の色のみブーストする事が可能です。
ブースト量はLighting Boostで設定することができます。
Lighting Boost
Lighting Boost Maskで設定した部分がライティングを何倍強く受けるかを設定できます。最大5倍まで設定する事が可能です。
この項目を使用するにはLighting Boost Maskにテクスチャマスクをセットする必要があります。
Monochrome Lighting
値を大きくすると全てのライトをモノクロに変換して使用します。ライトの明度には影響を受けますが、ライトの色には影響を受けなくなります。
あらゆるライティング環境下においてテクスチャの色相を維持したい場合に有効にしてください。
Minimum Light Limit
ライティングの最低値を指定します。暗い場所でもオブジェクトが受けるライト光量がこの値を下回らなくなります。
Light Direction Mode (Advanced Settings)
ライティングの向きを調整できます。ただしポイントライトやスポットライトには反映されません。
・Normal
ライトの向きに沿ってライティングを行います。
・FromAbove
下から当たっているライトを強制的に上からのライトに変換します。
・FromCamera
常にカメラ視点からの向きでライトが当たるようになります。
・Custom
Custom Light Rotation X/Yで指定した任意の向きからライトを当てることができます。
Custom Light Rotation X (Advanced Settings)
ライトのX軸の向きを任意の角度に変えることができます。
Light Direction ModeをCustomに指定した時のみ有効です。
Custom Light Rotation Y (Advanced Settings)
ライトのY軸の向きを任意の角度に変えることができます。
Light Direction ModeをCustomに指定した時のみ有効です。
Unlighting (Advanced Settings)
この値を大きくするとライティングやシェーディングの効果を受けなくなり、Unlitシェーダーの見た目に近くなります。
ただし、EmissionやParallax Emission、Refrection、Rim Lightingの効果はこのパラメータに関係なく受けることに注意してください。完全にUnlitシェーダーと同じ質感にする場合はこれらを無効にする必要があります。
このパラメータは今後廃止する予定です。Minimum Light Limitパラメータで代用する事をおすすめします。